烏賊下足屋台

ついったーに収まりきらないお気持ちぶち撒け広場

ウマ娘リリース一週間を終えて。アプリ界を震撼させる、とんでもない怪物が生み出されてしまった。

長年の沈黙を破りとうとうリリースされたウマ娘プリティーダービー。「よく出来たアプリ」と評するにはあまりに勿体ない、その驚異的な仕上がりに、木星の重力より重かった私の筆も軽やかになろうというものです。あなたの、そして私の夢を載せたウマ娘たちが今、出走いたします。

 

おはようございます。お久しぶりです。

さて、すでにアプリが開始され1週間が経ち、トレーナーの皆様は思い思いにそれぞれ育成されていることでしょう。私も楽しく遊んでおります。

最初に触って感じたことは、UI周りの素晴らしい仕上がりです。通常のアプリゲームであればリリースから1~2年経って至るところに、ウマ娘は最初から居たのだ。おそらくここはこのアプリを触った人で、他のゲームアプリを遊んだことがあるならお分かりだろう。長年続いたゲームであればあるほど、増えた機能や当初より変更されたシステムのためUIを改修しなければなりません。その場合の未来は二択で、九龍城的難解キメラティック増築UIになるか、刷新され超優秀UIになるか、です。Cygamesはアプリ開発のノウハウが十分にあることを見せつけた形になりました。

次に(最も)驚いたのはSE(効果音)です。キャラがセリフを喋るときにポーズを変える、あのよくあるやつです。そこに衣擦れの音が仕込まれていて、そのちょっとしたSEのおかげでキャラのディティールが格段に上がり…どれくらい上がるかと言うと、パチ組ガンプラから墨入れしてトップコート吹いたくらいには質感が変わります。すごい。

たったそれだけの些細なことなのに、こんなにもキャラに「生きてる感」みたいなのを出すことができるということに衝撃を受けました。他にもSEで驚いたのは、レースパートの足音です。どう考えたってアレはマジの馬の足音を録音してますね。それくらいリアリティがすごくて、特に芝とダートで足音が変わるのはもちろん、馬場状態によって微妙に足音が違うのには純粋にキモいと感じました。(当然ですが褒めてます)

勿論ゲームパートもとてもおもしろいです。育成システムはパワプロのサクセスやアイマスに似たシステムで、大きな流れはトレーニングをしてステータスを上げ、時には仲間にスキルのヒントを教えてもらいつつレースに参加。最終的に一番目玉のレースの優勝を目指すのが一連の流れです。これがやってみると非常に奥の深いシステムとなっており、史実の馬に由来したシステムや、それぞれのウマ娘に得手不得手があって伸びやすいステータスが違ったりと、この世の誰一人として同じ数値のウマ娘が居ないということはゲームをプレイしたら分かると思います。特に初めて一着を取ったレース後のライブでは、共に過ごしたウマ娘がセンターで歌う姿を涙なしには見られないと思います。きっと当時のプロデューサーたちは同じような気持ちだったのだろうと夢想しております。

ちなみにですが、レース中トレーナーはスマホの前で祈ることしかできず、あとは自分の指導したウマ娘を信じるしかありません。ですがレース展開はどれも本当に手に汗握る戦いで、あなたもスマホの前で我がウマ娘の名を叫ばずには居られないと思います。

 

総じて、アプリとしての完成度、ゲームとしての面白さ・奥深さが際立っており、初期ガチャのラインナップもそう多くなく、キャラと育成時に選ぶサポートカードのガチャが別れており、更には最高レアの初期ラインナップキャラから選んで一人もらえるチケットまで配布しています。のっけから拝金主義でなく、出来の良いゲームを作れば客はついてくるし金も落としてくれる、というCygamesが技術以外で培ってきた運営ノウハウが存分に発揮されていてとても好印象でした。

アプリが定期的に落ちたり、アクセス過多なのか時々通信エラーが起きたり、スキップ中に文字の表示がおかしくなったりと気になる点が無いわけではありません。ですが、今年のアプリゲーム界を牽引していくであろう「怪物」が誕生した、その瞬間だったと言えるでしょう。