烏賊下足屋台

ついったーに収まりきらないお気持ちぶち撒け広場

第二の実家といえるゲーセンが閉店して10年経った

当たり前のように存在するものが、いつまでも存在するとは限らない。

よく昔から「いつまでもあると思うな親と金」というが、幸いなことにここ数年に至るまで別れを経験することはなかった。
だがそれは人とのことであり、場所との別れを経験したのは今からちょうど10年前のことである。
第二の実家とも呼べるゲームセンター「ジョイランド 天六」の閉店である。

昔話になるが、私は一人っ子ゆえに一人で完結する遊びに熱中した。
当時としては型落ちになるが、スーファミで遊び、ワンダースワンで遊び…。
唯一、対面に人間がいないとできなかったのが各種カードゲームだった。
相手のいるいないに関わらず、コレクションとして集めることが大好きだった。
ちなみにこれは今に至るまでの趣味と化すのだが、それは別の機会に語るとしよう。

中学に上がるか上がらないかという頃、近所のゲーセンに入った。
お世辞にも治安のよさそうに見えない場所だったが、何せ日本一の商店街の入り口付近にある店だ。
それが「ジョイランド 天六

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当時は店内で自由に煙草が吸えたが、そこまで煙たい印象はなかったように記憶している。いつも百円ローソンの後ろの道から民家の間を通り、裏口から入っていた。スターホースと狭苦しいトイレの間を通り、すぐに独特な正面階段から2階に上がった。

少年にはお金がなかった。
だからこそ、型落ちの安い中古ゲームを遊んでいたし、ゲーセンでも然りだった。
遊んでいたのは当時稼働末期に差し掛かっていた「ドラゴンクロニクル 天空大決戦」だ。
このゲームは磁気カードを使用したデータの保存に対応しており、タッチパネルの横にはカードの払い出しや書き換えをする場所があった。
よくできたゲームだった。ドラゴンを育て、技を覚え、最終的には全国のプレイヤーから3人がマッチングされバトルロイヤルを行うのだ。
カードを使うゲームは高かった。だが末期の「ドラクロ」はすべてのクレジットを100円にしてくれていた。
そこへ少年は週末、朝から足しげく通い、昼になったらはす向かいのマクドチキンクリスプを買い、また夕方まで筐体へ向かった。
1プレイの間に育成→バトルと時間をかけられたので、すごくコスパよく遊んでいた。
バトル自体も奥が深く、敵が二人いるのでどちらに向くか、そのターンの行動を決める制限時間内に相手がこちらを向くのか…といった駆け引きは、
あのゲームでしか味わったことがない独特の読みあいだった。
後に聞いたことだが、「ドラクロ」全盛期は西日本の中でもかなり有数のメッカだったらしい。私がやっていたころにはもう私しか遊んでいなかったが。

そして時は流れ、高校時代、運命のゲームがリリースされる。
Lord of Vermilion」だ。
モニターの下、テーブルのようなスクリーンで実際にカードを動かして遊ぶゲームだ。
ダークファンタジーのような世界観に謎の多い登場人物、そして何より美麗なイラストに彩られた「使い魔」と呼ばれるカードたち。
それらを駆使し、全国の見知らぬロードとしのぎを削る戦いをしていた。
もちろんこのゲームも我らがジョイランドで遊んでいた。
しかし前述の「ドラクロ」と違い、新進気鋭のゲームだ。当然割引もなく、300-200という料金だった。
ほどなくして200-200となったが、一介の高校生には難しい。頻度は限られたが、その分プレイに燃えた。単純に飢えていたのだろう。
今でも忘れないのは、私が「LoV」で初めて引きあてたSR(最高レア)は「ギガス」という使い魔で、あまりの弱さにネタにされていた。
わかる人には伝わると思うが、海種の「テティス」という使い魔を筆頭に据えた「1トップ海種韋駄天」というデッキを使っていた。
「韋駄天」の由来はゲーム内の称号であり、スピードの高い使い魔のみで組まれたデッキで全国対戦50勝だった。次称号まで取ったかどうか…。
何しろ、50勝という小さな区切りとはいえ当時の金銭状況からしたらよくやったと思う。

この後、「Lord of Vermilion2」「Sound Voltex」とハマることになるのだが、この時にはもう梅田(大阪駅周辺)によく行くようになっており、
ジョイランドタイトーにはなかなか行かなくなった。「LoV」少し後にハマった「スティールクロニクル」についても、別のゲーセンへ行っていた。もっとも、ジョイランドには置いていなかったと記憶しているが…。
実際そのころのジョイランドにはかつて少年が通っていたころの活気はなく、1階のクレーンゲームが増えたのもあり幾分明るくなっていた。
少年が主戦場としてた2階はガンダム音ゲー、あとは麻雀といった、斜陽の色が酷なりつつある様だった。
梅田や日本橋に出向く機会が増え、自分のやるゲームが悉くなくなっていった場所は、当然足が遠のていった。
遍歴でいうと、このあたりで「ガンスリンガーストラトス」が出て、交友関係を広げていくことになる。一部は今でもつながりを保っている。とてもありがたい話だ。
しかしこのあたりも人生に多大なイベントが発生した時期でもあるため、またどこかの機会に書くとしよう。

思い返せば、ゲーセンへ一人で行き、一人で遊び、お金が無くなったらおいてあるコミュニティノートと「アルカディア」を読んでいた。
その後、友人とゲーセンに行くようになった。大勢で同じゲームをワイワイやる文化を覚えた。
遠征もするようになった。力試しというより、有名なゲーセンの人たちを見に行くような遠征だった。交友関係も一気に広がった。
ゲームはあまり上手くならなかったが、ゲームをしている人達がとても愉快で、一緒にいるだけで楽しかった。


そんな中、久々に立ち寄ったジョイランドに衝撃の張り紙を見た。

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今でもその時の気持ちが思い出せる。「とうとう来てしまったか」と。
正直、もう長くないだろうという、漠然とした思いはあった。だがXデーが決まってしまった以上、できることは限られてくる。
それから、時間があれば入り、なくても近くを通ったら目の前まで行っていた。

そして10月15日その時。

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最後の閉店を、当時親しかった友人と見送った。
そこには、おそらく私と同じような気持ちで見送る人の姿もあった。
私と友人は、人目をはばかることなく大泣きした。親しい友人を送ったような気持ちだった。
最後の時、通い始めてからずっといた店員さんと初めて言葉を交わした。
やはり、大型の直営店などに対抗できず、フランチャイズでもあったため経営はずっと苦しかったとのことだった。

万物にいずれ訪れる時。当時はやはりショックと喪失感が大きかったが、今振り返ると感謝の気持ちしかない。
あのゲーセンがなければ、さながらバタフライエフェクトのように、今の私はなかったかもしれない。
あるいは、ジョイランドがなくたって別のゲーセンで別のゲームをしていたかもしれない。
だけど、「ジョイランド 天六」で良かったと思う。
そう思えるほどに、あの時代の記憶は擦り切れそうになりがならも輝きを放っている。

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ありがとうジョイランド天六。私は元気に東で暮らしています。

オタクが夢見て婚活アプリに手を出そうとしているなら止めとけという話

タイトルでオチてるし下書きを作って2年経ってた。もう時効だろ。

 

2年前、筆者は恋愛経験の無いオタクという肩書に「30代」という属性も獲得してしまった。流石に危機感を覚えて、昨今話題のマッチングアプリの世界に飛び込んだ。

これはその半年に渡る戦いの記録である。

 

とは言っても、面白い事件もなく、「何もなかった」のだ。

アプリ有識者によれば、マッチングして、メッセして、会って、という段階を踏むそうだが、筆者はメッセのやり取りで終わってしまう。それも少数なわけだが。

自分なりに改善はしていたつもりだが、有料会員期間の半年を待たず、アプリを全く触らなくなってしまった。

多くのオタクの例に漏れず(主語がでかい)自己肯定感の高くない筆者が、頑張って己の中の壁を飛び越えて送ったメッセージのレスポンスが無い、というのは想像以上に辛かった。多分、それを気にしないメンタルがあるならとっくに恋愛経験の1つや2つ積んでいることと思う。

実際、そういったアプリの攻略を見ると乱射しろどっかに当たるからって感じのものが多かった。まあ理にかなっているというか、当たり前というか。

あくまでこの「攻略」は手段・手法なのであって、技の話をしているのだ。

こんな下世話な話に持ち出すのもなんだが、「心技体」のうち「心」が伴っていなかったのだ。つまり、めんどくさくなったのだ。

1日に送れる最大数のいいねを送り、メッセージを複数人をやり取りし、3レス目には他とバッティングしないように確認しながら食事に誘う。

 

めんどくさい。出会いとかいうもの、めんどくさすぎる。

探す、いいねを押す。これがもうめんどくさい。

 

この気持ちを自覚した瞬間、もう嫌になった。毎日やってたソシャゲをある日を境にブツっとやらなくなるように。

多分、こんなことを言うと攻略勢からは「んなもん選り好みせずに押しまくるんだよ」って言われるんでしょうけど、こちとら不快な思いはしたくないんでね。

という思考が攻略するにあたってよくないんでしょうね。嫌な思い一つせずに出会いがあると思うなと。そりゃそう。

逆張り

思えば最初から最後まで義務感でしかやっていなかった。世の中には年中恋愛してないと死んでしまう体質の人間がいるらしいが、全然真逆。いやわからん。恋愛以前の部分がめんどくさすぎてやめてしまった。マッチングアプリとかいうゲームのルールやセオリーを覚えられなかった。

面白さを味わう前に辞めるのって、何事においてももったいないと言われがちだが、筆者に言わせればその期間で面白さを発掘できなかったら向いてないってことだと思う。

 

振り返るとつくづく向いてないんでしょうね、人付き合い。

いや違うな。多分人付き合いはそんなに不得手じゃない。ファーストコンタクトがダメなんだ。

 

ごめん、啓蒙みたいなタイトルで自語りになってた。

結構自分と似たような性質の彼女いない歴=年齢オタク多いんじゃないかなって偏見があったので書きました。

身もふたもなく一言でいうと、無理すんな。

 

 

以上です対戦ありがとうございました

存在が存続するのは需要があるものか守られているものだけ

物騒なタイトルから始まりましたね。

お久しぶりです。2年ぶりぐらいらしい。年1ぐらいではせめて更新しようとおもっていたのに。時の流れは残酷だ。

本題。

筆者はとてもTCGが好きで、どのタイトルも等しく遊ばれて存続してほしいと思っています。

ゲームが違うから、筆者にだって合う合わないはあります。だからこの世すべてのカードゲームを遊べるわけじゃない。時間も金も体も有限なんだ。

競技として遊ぶのに人間の性質上向いていない筆者ですが、最も愛していると言えるTCGデュエル・マスターズ(以下デュエマ)です。今現在20代後半~30代前半の方なら、きっと一度は遊んだことがありますよね?

そんなデュエマは競技としての側面が強く、日本でしか流行ってないのになぜかプレイ人口が多く、攻略や開拓がどんどん進んでいきます。それはもう、毎日何か情報を摂取していないと落ちこぼれるくらいに。

 

一方、ほかにも愛したゲームがあります。それがWIXOSSです。

デュエマとは同じタカラトミーが販売元のゲームで、妹分とでも言うべき存在です。

しかしこのWIXOSS、指標があまりない。ないわけではないが、少ない。

あまりの少なさにこの大SNS時代においても公式HPにてデッキ紹介などを掲載している。ありがたいことです。

これがどれぐらい深刻なことかというと、公式が手を入れないと情報が更新されない程度には、情報に多様性がないのだ。

兄貴分のデュエマはYouTubeやnoteに様々な情報があふれています。玉石混交。

それがとてもよくて、始める人はどういったゲーム体験を求めに来ているかはバラバラですよね。大会で優勝したい、あいつに勝ちたい、といった競技志向の人もいれば、俺の考えたコンボを披露したい、といった芸術家タイプの人もいますよね。

余談ですが、これをデュエマ、WIXOSSのさらに兄貴分といえるマジック・ザ・ギャザリングではそれぞれを定義づけし、それぞれへのアプローチをどうするか、といった戦略が練られています。流石だな兄者。

ではWIXOSSを始めるという人が、どういった情報を摂取すべきか。これが非常に難しい。

先に挙げたように、WIXOSSは情報が少ないほうです。というよりも、発信元が多くないと言った方が正しいかもしれません。

もちろん、記事を公開しているサイト側もライターを複数抱えることで情報の多様化を図っていると思われます。が、どうしてもそのサイトに来る人は同じような思考の元に記事を求めているのだと思います。

要するに偏りが生じるよねって話です。WIXOSSのプレイヤーってみんな優しいんですよ。人口すっげぇ減った時期あるから。今でこそ大手のショップにはシングルが並んでいますが、つい最近まで通販しかないなんてザラでしたからね。

だからみんなどうしたらいいか聞いたら教えてくれます。基本的におじさんばかりだけど優しいよ。これは本当。

ショップでの扱いがよくなる程度にはプレイヤーも増えてきましたが、じゃあなんで情報が増えないのか。古くから動画をアップしてる人がもっと伸びないのか。

 

そりゃだって、動画や記事も需要が多くないと上げないし書かないっすよ。数字にならないもん。そんな中でデッキレシピや解説を上げてる皆さん、本当にありがとうございます。非常に助かってます。ここに、需要はあります。

推しのライブにVR機器をレンタルしてまで参加した話

こんにちは、昴です。

この度私は推しのVirtualYoutuber「獅堂リオ」さんの1stライブへ参加してきました。

そのレポートでございます。

インターネットシーラカンスを自称する筆者は時代の風を感じられたのでしょうか。

(獅堂さんの紹介は今回は割愛させていただきます。)

この時点で泣きそうになった

 

現代のVtuberらしく、VRや360°映像での開催となった此度のライブ「Paradox」、今回は

VRゴーグルレンタル VRstep(ブイアールステップ)

さんのサービスを利用し、Quest 2 (64GB)ヘッドバンドクッション付(レンタル日数:8泊9日)をレンタルしました。

価格は

・レンタルに5980円からクーポンで500円引き。

・ライブの入場に598コイン(4990+990円)の合計にして5980円。

つまり参加に12000円近くかけてます。果たしてその価値はあったのか?

結論から書きましょう。ありました。

初となるVR体験を推しのライブで出来たのは本当に幸せなことです。ありがとう獅堂リオ。ありがとうVARK。

 

さて、ここからは具体的な参加までにやったことや懸念点について書いていきます。

レンタルしたのはQuest2という、PCが無くてもスマホとペアリングして動くVR機器です。

正直、クオリティに関してはあまり期待していませんでした。

ですがどうでしょう。先のVARKのロビーの画像からもわかると思いますが、かなり満足行くVR体験ができました。

PC無いけどVR体験したい!推しを3Dで見たい!VRchatに入り浸りたい!という方、マジのガチでおすすめできます。迷いなくどうぞ。

一例です

個人的所感ですが、画質等は問題ありません。ですがヘッドセットそのものに重量がかなりあり、飛んだり跳ねたりするととても見づらいです。また、機種や個体差もあるでしょうが、ヘッドセットを外した判定になり何度か画面がブラックアウトしました。

あと充電はしっかりしましょう!(1敗)

その辺りが許容出来るなら全然OKです。

 

かかった時間

準備にどれぐらい余裕持った方が良いか、というお話です。

VRstepさんだと申請し、本人確認書類の認証を経てレンタルとなります。

この期間がだいたい1週間は見ておいたほうがいいですね。

ただし最近はコンテンツの充実や、筆者のようにライブでレンタルする方も増えているようですので、確保の連絡は早めにしておくに越したことはないです。

筆者はQuest2が品切れのため9/13に問い合わせをし、9/27からレンタルの受付が可能である旨を受け、取り置きしていただきました。問い合わせも早め早めがGOODです。

ライブの日程が決まったらすぐに予約の手配をすることをおすすめします。


当日ライブ感想

リアルライブとは異なり、自室(あるいはVR機器のあるネカフェなど)での参加となります。空気感という意味では、やはりリアルでのライブに劣る部分があることは否めません。ですが歓声や拍手・手拍子がライブにもある程度反映され、他の人が気になってライブに行けないという方にもうってつけでしょう。もちろん、ずっとアリーナ最前を味わうもいいですし、ちょっと下がったり後ろからのアングルも楽しめるのもVRならではでしょう。

他にはステージ全体が変わるような演出や、ライブ中に投げられたギフトの演出もリアルでは出せない味でしょう。大変楽しめました。

 

総評

すごい良かった!!!!!

ヘッドセットを被ったときの、自分の部屋が塗り替わる感じはもはや感動の一言では表せない、得も知れぬ感情になりました。(床面積よりほんのちょっとだけ広めにプレイエリア設定をすることをおすすめしますが責任は負いません)

ちなみにいわゆるガチ恋距離演出みたいなのもあるんですが、筆者はあまりの距離の近さに息が詰まってしまいました。拗らせてんねぇ。

 

2ndライブの開催を祈って。

ではまた。

令和転生チョコボGP 年度末にリリースを間に合わせ、アップデートで改善を告知したがもう遅い

こんにちは昴です。

 

さて今回はゲームの話です。

最初に言っておきますが、とってもひどいことを書きます。真っ当に楽しんでる人は回れ右。今すぐコースに戻るんだ。

 

 

タイトルで分かりますね?スクエニの産んだ年度末の怪物「チョコボGP」です。

こいつ、ミリオンアーサーばりにエルデの王を生み出しているゲームの影に隠れて中々にやらかしてます。

プレステで出た名作(らしい)チョコボレーシングの「精神的続編」を謳う今作、一体何が……?

 

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買ったんですよフルプライスで。しかも事前の放送も見て。課金要素も有ると知ってて。

でも言わせて欲しい。この値段で売ったらアカンよこれは。

ソシャゲって言われても納得出来ると言うか、ソシャゲなら多分結構遊んでたと思うんです。ご祝儀課金もしたと思う。しかし現実は6500円払って買っている。その事実が僕にゲームを起動させる手を止めさせてしまった。

 

「何で買ったの?」

チョコボは好きだけどローグライク苦手やし、Switchで新作出るんやったら買うか〜!無料版もあるしみんなでワチャワチャ遊んだろ!」

この時の僕は少年のような澄んだ心だった。多分。

 

昨今のバトロワ系ゲームなどにありがちなバトルパス的達成目標があるのですが、これは正直どうでも良かったです。なお、めちゃんこレベル上がりにくい&オンライン対戦でしか経験値貰えないらしく、大変炎上しました。

ただこれはアップデートで改善を図っているそうで、まぁやる人はやるでしょうって感じです。

 

ただ、感じた問題点はもっと根幹の部分。つまりレースの仕様です。

「5秒に1回ハプニング!?」

あぁ、何にも間違ってねぇ。もっと感覚短いけどな。

 

マ○カーで言うところの甲羅とかサンダーみたいなのがあるんですが、当然当たればクラッシュして止まるんですね。んでそこからレースに復帰するスピードがま〜遅くて。当たったら3〜4くらいポジション落としますね。終わりです。

で、このアイテム系、FFらしく魔法(正しくは魔石)なんですが、同じものを取ると最大3までレベルアップしていきます。

……完全ランダムの箱からね!

 

まぁ問題は加速が一番良いキャラとマシンでも、そもそも正常な動作に戻るまでが長くて辛い。そこにまた何か当てられるとリセット案件です。はい次〜。

 

・レースバランスが雑

上記のクラッシュの都合上、逆転しにくいです。

このゲームにはスリップストリームみたいな高尚な仕組みはないので、キャラ固有のアビリティ(ターボと妨害を一度に行う)や、先のアイテムで加速系かワープを使わないと無理です。

しかもCPUがべらぼうに上手く、完璧にコーナリングなどをしっかり決めてきます。う〜ん、恐ろしいねぇ。

このゲームに一定時間ドリフトするとチャージが溜まる、所謂ミニターボが存在しますが、なんと赤城レッドサンズのNo.2もびっくりの"直線ドリフト"が出来ます。これ使ってね……って、コト!?

 

結果として、1位は独走し、2位以下が足を引っ張り合う。大逃げ大正義のかなり危ないバランスです。

 

 

・ストーリーモードが終わってる

これに関しては感じ方に個人差あるとは思うのですが、僕的には100点満点中40点ですかね……。

 過剰なメタ、身内ネタ

 軽々しく行われる第四の壁超え

 寒いノリの天丼

 リスペクトを感じない過去のFF本家ネタ

 レーシングXが毎回やるウザい名乗りetc……

あの、昨今同人やアンソロでもそんなノリで書かないですよ。感性が平成1桁で止まってるんよ。

 

とまぁ上げればキリが無いのですが、大事なのはこのゲームが「チョコボレーシングの『精神的続編』である」ということ。

今回やったネタ、全部チョコボレーシングやってないとまっっっっったく面白くないよね?

僕はチョコボレーシングをやってないので面白くなかったです。最初だけは笑いましたけど。

と言うかこれ前作ファンは楽しいんですか……?

 

典型的な、書いてる側は面白いと思ってるネタばかりで、後半はかなり虚無りながらボタン押してました。スキップしたら負けかなと思った。最後のレーシングXの名乗りが始まって耐えられなかったけど。

ラスボスもよく知らん奴がいい加減なノリで入ってきてバトルするし。ソシャゲちゃうねんぞ。

 

 

という訳でそろそろこの辺にしておきたいかなと。レース部分は「お前が下手なだけやろ!」と言われればそうかもしれません。単純にNFMなだっただけかも。

でもせめてストーリーは純粋に楽しみたかったな……。

 

 

なお僕は今、この半額ぐらいで買ったベヨネッタをめちゃくちゃ楽しんでいる。2も買うし3も楽しみにしてます。

 

 

結論。

3000円なら(まだ)許せてた。

デジモンは何故ポケモンになれなかったのか

昴です。お久しぶりです。

 

さてTwitterを見ている方はちょっとご存知かもしれませんが、僕はデジモンを愛しています。正確に言うと「デジタルモンスター」です。

ここで定義しておくと、「デジモン」とは初代デジモンアドベンチャーから続くアニメシリーズの話で、「デジタルモンスター」とは戦うたまごっちとして開発された一連のゲームとします。「ポケモン」と「ポケットモンスター」にしても同様で、アニメシリーズとゲーム、という定義づけでここから話を進めます。

 

本題。タイトルにもある通り、何故デジモンポケモンになれなかったのか、という話です。これは結論から書きますと、デジタルモンスターを大事に育ててこなかったからだと考えてます。

ポケモンデジモンも、元を辿ればその起源はゲームにあります。ポケモンはそのポケットモンスターを大事にしてきました。まずはゲーム。そしてその流れに沿ってアニメも展開していく。そしてゲームもアニメも、メインターゲットは低年齢層。しかしながら決して子供だましで済まさないところが大人にも受け、晴れて全年齢コンテンツとなって今や世界中で愛される存在となっています。

 

一方デジモンはどうでしょうか。専用携帯ゲーム機ということで土壌は異なるものの、確かにアニメと同時展開していました。

しかしその存在は常にアニメがあって、その上に成り立つゲームでした。携帯ゲーム機として最後に出たのは2007年のデジモンツインLRで、僕の周りでは全く、これっぽっちも持ってる人を見ませんでした。コンシューマにしてもコンスタントに出ることもなく、たまにポツポツと出てはデジモンが好きな人が食いつくくらいで、デジモンを好きな人にしかリーチできていなかったように感じます。

そう、つまりデジモンには一見さんがなかなか来ない。かつてデジモンアドベンチャーが好きだった世代にしか売り出せていないように見えます。これはいけない…よろしくない…

 

もう大体書きたいこと書きましたが、とどのつまり初心に一度立ち返り「デジタルモンスター」を大事にして、また何か低年齢層にアピールするようなコンテンツ作りを…

 

 

 

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いやしとるやないかーーーい

www.toei-anim.co.jp

 

いやリーチしようとしとるやないかーーーーーーい!!!

 

新規取り込もうと頑張っとるやないかーーーーーーーーい!!!

 

これからのデジモン、ひいてはデジタルモンスターワールドのさらなる発展を期待してコンテンツにお金を落としていきましょう。

ウマ娘プリティーダービー season2を見終わって

君と夢を重ね、駆ける。立ち上がるまでの季節を、思い出にするために。

 

1ヶ月と少し前、ウマ娘のアプリにハマっているという記事を書きました。その後、アニメの1期を見ました。ラストのエピソードEXで、堪えきれずに涙が溢れたのも記憶に新しいです。そして今日、まさに今、アニメの2期をすべて視聴しました。

まずは、アプリにハマって早々に2期をしきりにおすすめしていた友人たちには謝罪を。ようやく見ました。急かしてくれてありがとう。

本当にたった今見終わったところで、ダダ漏れになる涙の跡を拭うこともなく編集画面に向かっています。それほど今の感情の鮮度を落とさないうちに書きたい、書いておきたいと思ったのです。

 

 

アニメのOP・EDがありますよね。「ユメヲカケル!」と「木漏れ日のエール」です。すべてを見た今なら言えます。「テーマ」と呼ぶに相応しい、ともすればまんますぎるくらいこの作品のことを歌っています。テイオーとマックイーンは作中、それぞれの夢を重ね、お互いの姿を感じ、背中を押していた。その二人だけではなく、ファンやチームメイト、果ては対戦相手だって、この主人公たちふたりに夢を見、そして想像を追い越し忘れられない奇跡を起こしたのです。すべてオープニングテーマです。こんなことあるかってくらいにこの物語のすべてが詰まった歌詞です。

エンディングテーマだって負けてはいません。こちらはオープニングとは対象的に、テイオーとマックイーンの二人にフォーカスを絞った歌詞です。たとえこの場に居なくても、今日このレースを見ていなくても、どこかで見ている。無言のエールは届く。そして再びターフで会えると信じている。そんな二人の確かな絆を感じる曲でした。

 

最終回、有馬記念。1年のブランクを経てなお選出されるテイオーが、先頭に躍り出るその瞬間。画面の前の私はマックイーンと共に溢れる涙をとうとう抑えきれませんでした。まさに、奇跡としか言いようのない一瞬。「奇跡は起こる。それを起こさんとする者の元へ。」他ならぬマックイーンがテイオーに投げかけた言葉である。そして皇帝シンボリルドルフは素質・実力・運が無ければ真に花開くことはないと。ここまで災難が続いたテイオーであるが、一番ここぞというときに全てが最高の状態で出揃った。こんなことがあるのかと。これが史実ベースで真実というのだから驚きです。

 

そして最後。誰も居ないコースで何かを待つテイオー。現れたのは、故障によりレース復帰は絶望的とされたマックイーン。今度はテイオーの得意な距離で戦うと宣言してから、随分と経ってしまった。公式戦では叶わなかった。観客も、トレーナーですらその場には居ない。勝敗を裁く者もない。そんな中、マックイーンとテイオーは一騎打ちを行う。もはや勝敗ではない。おそらく、半ば儀式のようなもの。しかしそれでも、ようやく二人が走れる。並んで、お互いを感じながら、真剣勝負で。

このあまりにも美しいラストに、私は一番大きく嗚咽を漏らすことになった。様々な感情が入り乱れて、めちゃくちゃになってしまった。未だに頭の整理がついていない気がする。この文章もあまり良くないような気がしてきた。それでも書かずには居られなかった。

 

しばらくして、どうしてこんなに心を揺さぶられるのだろうと考えた。しかしそれは明白だった。登場人物の誰もが、真剣に、必死で、何かを勝ち得ようと走っているからだ。自分がそんなに熱くなったのは、いつが最後だろう。久しく忘れていたそんな感情を、もう一度持ちたい。そう思った。